こんにちは!ぽるぽといいます。
毎日いそがしく日々を過ごしていくなかでたまには読書をしてお家でゆっくり過ごしてみませんか?
本を読むとその世界に入り込めて日頃の悩みや考えていることから解放されます。
活字を見ていると目にやさしいので寝る前に本を読むのもおすすめです。
でもどの本を読んでいいかわからないよ〜!って思っているあなたへのおすすめの本はこちらです。
こんな方におすすめです!
それではさっそく紹介にいってましょう〜!
おすすめの本⑤AX アックス
AX アックス
著者 伊坂幸太郎
ざっくりとあらすじの説明
腕利きの殺し屋だが妻には頭があがらない
表向きは文房具メーカーの営業社員だが、裏では殺し屋の仕事をしている主人公の『兜(かぶと)』はその世界では一目置かれるほど腕利きな殺し屋です。
卑怯なことはせずにフェアに戦い相手を確実に仕留めていきます。
結婚もしていて妻と息子と三人暮らしをしているのですが、兜はかなりの恐妻家でありつねに妻の機嫌を悪くしないように異常なほど気を使っています。
妻と息子は兜が殺し屋の仕事をしていることを知りません。
殺人の依頼は診療所から受ける
一般の患者さんも診察にきている都内の内科診療所の医師が裏では物騒な業界の仕事の仲介をしており、診察するふりをして長年のあいだ兜に仕事を紹介してきました。
兜は家族のために業界をやめたいと医師に伝えていますが、ベテランで貴重な人材を手放したくない医師は『脱退するためには一戸建ての住宅が買えるほどのお金の支払いが必要です』と言い続けます。
兜は仕事をしていくしかない状況が続いていました。
兜にさまざまな試練がおきる
今までしてきたことが帳消しになるとは思わないが、家庭をもち『家族愛』や『命の尊さ』などの感情をもつようになった兜は仕事の依頼を断るようになっていきます。
そんなとき医師から殺し以外の仕事を紹介されます。
工場に行って目的の物を取ってくるという依頼だったがそこには罠があり、部屋に入ろうとドアを開けるとボウガンが飛んできたりバス停で待っていると他の業者の男たちに襲いかかられます。
業界から抜け出そうとする者にはさまざまな業者や代行者に殺害依頼が出て命を狙われる。
そんな話を聞いたことがあった兜は『明日は我が身だな』と感じずにはいられませんでした。
ここがすごい!注目ポイント
兜の表と裏のギャップが面白い
恐妻家の兜は仕事ではいっさい緊張しないで淡々と殺人を手際よくこなしていきますが、家庭ではつねに緊張していて妻の機嫌をうかがっています。
でも夫婦仲が悪いわけじゃないんです。
むしろ兜は妻を愛しています。
最後にその理由がわかります。というか、わかる気がします。
でも読んでいると普通に接している感じで怖いイメージもないんですが、兜が勝手に?自然に?妻の心情を察しすぎたり機嫌をとったりで息子に心配されるほどです。
その一例で、兜は家に夜遅く帰ると妻を起こさないように慎重に歩いたり夜食を食べるときは意外と音が出てうるさいカップラーメンは食べません。
おにぎりやバナナも夜食には悪くないがごはんをたまに用意してくれている場合があるのでその日に食べれないこともあり、日持ちもしないのでもったいないという結論に至ります。
そして見つけたのが魚肉ソーセージなんだ!と同じ業者の仲間に話して呆れられたりしているところもなんか良いんですよね〜。
設定がリアルにありそうだなと思わせる
医師から仕事の依頼をうけるときの設定がなるほどな〜と思わせてくれます。
診察室で話しあうときに、カルテには標的の氏名や住所などの情報が一般人にはわからない専門用語などで書かれています。
標的の顔写真もレントゲン写真みたいになっていて専用のフィルターを使って確認します。
情報はいっさい持ち帰れないのでその場で全部記憶していきます。
そして殺害する行為を手術と表現し標的がプロの場合は悪性といいます。
武器が欲しい場合は薬の追加という感じでふつうに診察をしてもらっているかのように話ができるので読んでいて表現の仕方がすごいな〜!と思いました。
物語の途中で目をうたがう箇所が出てくる
読んでいくと急に展開が進んでいてえっ!?と思わず二度見する文面が出てきます。
一瞬私は思考停止になりました。笑
そのワケが後半に明かされいていき内容も濃くていろいろな感情が揺さぶられます。
面白いのでぜひ読んでほしいです!
【AX アックス】ポイントのまとめ
業界を抜け出そうとする兜は命を狙われてしまうが、無事に殺し屋の仕事を抜け出すことはできたのか?
兜の過去とは?なぜこんなに恐妻家になったのか?
タイトルがAX(蟷螂の斧)になっている意味とは?
兜のキャラクターも和みますし(殺し屋ですけど)ギャップも面白いので読みやすいです。
他にも同じ業界の殺し屋が出てきたりするので読んでいてスリルも味わえます。
物語の途中での急展開も要チェックです!
ちなみのこの作品は伊坂幸太郎さんの殺し屋シリーズの三作品目になります。
順番に読んでも良いですし、今回の『AX』から読んでもまったく問題なく楽しめます!
一作目は映画化にもなったグラスホッパーです。
二作目はマリアビートルです。
新幹線という限られた空間での殺し屋たちのバトルが読んでいてハラハラします。
電子書籍で本を読むのもおすすめです!
KindleUnlimitedは200万冊以上の本や雑誌が読み放題で月額980円です。
スマホなどでどこでも気軽に読めるのが良いですよね。
30日間の無料体験もできます。
ここからはネタバレになります!
ネタバレを見たくない方は右下のほうにある⬆︎を押すと上に戻ります。
ここまで読んでいただきありがとうございます!
本を読み終わったときにまた読みにきていただけたら嬉しいです。
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読んでいるときに途中でいきなりこの文章が出てきてビックリしましたよね!
兜は八階建てのオフィスビルの屋上から落下し、死亡する。
えっ!兜死んじゃうのか・・・。
そのまま業界を抜けて幸せな家庭を築いてほしいなって思ったけど、今までしてきたことを考えたらそんなに人生甘くないですよね。
かつて同じく業界から抜け出したいと思っていた奈野村は、医師から兜を始末するように依頼されて自分の息子の命を助けるために兜を殺そうとしますが、その奈野村の不本意な気持ちを兜は察するんですよね。
今までしてきたことを償うべきだと思っていた兜は自ら飛び降りる覚悟を決めてしまうなんて悲しかったです・・・!
切ないですが、死んだら妻が怒るかな。と最後まで妻の機嫌を気にしていたのはちょっと和みました。
でもずっと父の死が納得できないまま過ごしてきた息子の克巳は、過去にかつあげされているところを兜に救われた田辺君という男性と偶然出会い、それがキッカケで父の過去を調べていく展開も面白かったです。
ボウガンで医師が殺されるときはビックリしましたが、蟷螂の斧で見事にカマキリが勝った瞬間でしたね!
奈野村が兜への恩や責任感からなのか息子の克巳をずっと見守っていたのもグッときました。
克巳が過去を調べていくうちに父が殺し屋だったってことがバレるんじゃないかって内心ドキドキしましたが奈野村がうまく隠し通してくれるのも愛を感じましたね。
最後に兜が妻と出会ったときの様子が書かれていますが、その内容を読んで私なりに兜が妻に頭があがらないワケを考えてみました。
幼少期に両親からほとんど見放されて育った兜は人の気持ちや感情的なものがないまま大人になり殺し屋という仕事をしてずっとこのまま生きていくと思っていました。
でも妻と偶然出会ったことで少しずつ変わっていくことができました。
愛し愛されることや笑うことの大切さを知っていき人間らしさを取り戻してくれたことに感謝の気持ちでいっぱいだからこそ、妻にはつねに機嫌良くいてほしかったのかな?と私は感じました。
それが兜にとって幸せだったんですよね。
いかがでしたか?
殺し屋シリーズですがこの作品はけっこう心があたたまるところもあり読みやすくて本当におすすめです。
こちらの本もおすすめなので、もし良かったら立ち寄って読んでもらえれば嬉しいです!
以上、ぽるぽの読書ブログでした。
読んでいただきありがとうございました!
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